引 き 出 し 収 納
トレーラーで料理をしていて、どうも使いにくかったのが、コンロ下部にある収納スペース。整理も悪いのだが、奥行のほうが広いため、大容量の収納スペースであるのに、手前の物を出さないと、奥の物が取れない。当然の話なのだが、料理をしていて、調理器具や調味料、取り皿などを出し入れするのに、いちいち腰をかがめて手を突っ込んで取らねばならず、思い切って引き出し式の収納にすることにした。
事前準備
【材料】
材料品目 | 仕様 | 個数 | 価格 |
スライドレール |
長さ500mm 左右一組 |
1個 | \627 |
棚板 | 桐合板 400×1800 | 1枚 | \1,480 |
棚板 | 桐合板 400×900 | 1枚 | \598 |
スミ金 | 鉄製 2方向、3方向 | 1式 | \162 |
木ねじ | 皿タッピングビス(小) | 1式 | \126 |
合計額 | \2,997 |
【設計】
HCで運良くスライドレールを見つけたので、引きだしの材料に桐合板を選んだ。この材料寸法を元に今回は図面を描いてから取りかかった。というのも、スライドレールの取り付けは1〜2mm程度の許容誤差しかないため、不器用な私が引き出しなんぞを作ると歪んで寸法が合わなくなる可能性があったからである。
左のイメージは今回使用したCADデータをJWW-CADで立体化、HO-CADでペイント処理したイメージ。
工事開始
着工前状況。
元々はこのような2段の収納となっているが、特に下段の奥は物が取りにくい。
中の棚を取り外し、左右に補強用の角材を取り付けた。
下側の白い棒はスライドレールの受側で、今回引き出しに使う材料は幅400mmであるため、ちょうどになるよう左の角材で調節している。
底板を乗せてみて、動きを確認。
なかなか、いいんでないかい?(笑)
引き出しを組み上げる。今回の材料は桐合板。リア改造の際、机として使ったのはパイン集成材に比べると表面の素地が粗めだが、軽くて加工しやすく、値段も安価である。
ただ、大工さんのような技術は持っていないので、スミ金を利用して箱の形に組み上げた後、主要部分は木ねじを直接打ち込んでいる。
奥側の上部は排水ホース角度に合わせて、切り取っている。これにより、収納奥行きを最大限に確保。
元の扉を取り外し、蝶バンも撤去した。取っ手が左についていたのを、上側に変更。
完成して、物を入れた状態。
入れ方をまだ考えていなかったのと、セパレーターもつけていないので、とりあえず放り込んだという感じ。
しかし、上からスッと取り出せるので、格段に使いやすくなった。スライドレール式なので子供でも楽々引き出せ、しかも外れて落ちたりしないので安全でもある。
もちろん、走行時に引きだしが飛び出さないよう、ストッパーも取り付けた。
収納するとこんな感じ。見た目には取っ手の位置が変わった程度。
今回の改造はイメージ通りに仕上がったので、非常に満足である。
・・・のはずだったが、このページを作った後、トレーラーを牽いてみたら、すぐに引き出しが飛び出した。
まだまだ改善の余地有りである(後日に続く・・・)
結局、こういう原始的な方法に落ち着いた。
丸ゴムバンドでたすき掛けにしているだけだが、結構強い。
引きだしにさらに扉がついているが、これは収納をさらにより良くしようとして行き着いた方法。
新しく取り付けた扉を開くと引きだしの下部に収納したものがすぐ取り出せる。
主にレトルト食品やラップ類を収納。レトルト食品はプラスチックケースごと引き出す。
蝶板は元々ここについていたものを再利用。
取っ手は、リアについていた収納Boxを分解したときのものを再利用。
引きだしの上部には調味料専用のセパレータをつけた。
これにより、料理をしながらでも、簡単に調味料が取り出せる。
奥には鍋やザル、フライパンを収納。フライパンが入っているところは、中間棚がなく、下側へ通じている。
今回取り去った元々の棚板を、反対側の入り口横の収納に入れてみると、スッポリ収まった。(写真下段側)
これで上段の荷物が下にすべて収まり、ここにも収納スペースが新たにできた。
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