TVアンテナ自作

TV取り付けてすぐのキャラバンで、TVはほとんど映りませんでした。広島で停めている駐車場でも感度低いなぁと感じていたので予想はしていたのですが、 全く映らないとなると使い物になりません。
そこで、インターネットで調べるうちに八木アンテナの理論による簡単なTVアンテナが紹介されていたので、自分で作ってみることにしました。
※ここでは結果だけではなく実験も含めて紹介します。
なお、参考にさせて戴いたページは次のリンク先です。
500円八木アンテナ
自作テレビアンテナ

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わざわざ自作しなくても・・・とも思えますが、ホントに安上がりなので、お遊び程度にやってみることにしたのです。
写真はアルミの針金(太さ3mm)をリンク先にあった6エレの寸法にて切り出したところです。

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輻射器と呼ばれる受信するための給電部を「つ」の字に曲げます。なお、これには同軸ケーブルを半田付けするため、アルミではなく鉄を使いました。
本当は銅のほうが良いらしいのですが、手持ちがなかったため、鉄にしています。

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同軸ケーブルを半田付け。芯線を短いほうの端に、シールドを長いほうの中間に接続します。

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こうして6エレのアンテナが完成。
冒頭のリンク先に詳細がありますが、解説しますと、下(手前)から反射器、輻射器、導波器の順でその後は全て導波器となります。
難しい話はわかりませんが、導波器は多いほど利得が高くなり指向性が高く、一番手前の反射器で反射したものを輻射器で受信するのだそうです。

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こんなモノで・・・と思いながらも接続したら、方向を合わせれば映りました。
元々TVに付属していたダイバシティーアンテナでは、向きに苦労してやっとだったのに、このアンテナではだいたいの向きに合わせれば映ります。

ひょっとして、ダイバシティーよりも優秀なんじゃないのか?と思い、もう少し遊んでみることにしました。
アンテナを垂直に交差させて、×形にすると、八木アンテナ理論ではパラスタックアンテナと呼ばれる、超高感度になるらしく、アンテナメーカーのマスプロ電工では、 「ラブストーリー」という名称で、これを用いた優秀なアンテナがあることを知りました。

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早速×形にセット。かなり嵩張ります。

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支柱を木製から塩ビに変えることにしました。紫外線にも強い、水道用のHIVPです。 これに、キリで通し穴を空けていきます。

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取り付けステーも作りました。丁度良い伸縮ポールがなかったので、突っ張り棒の安物を加工しています。

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完成〜・・・しかし、でかっ!(笑)
全長65cm、導波器の直径は30cmにもなります。

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しかし、映りのほうは流石に良いです。写真は一番画質の悪かったチャンネル。
悪くても、見られない画質ではありません。

ここで、自作は一旦諦め、市販のブースター付き室内アンテナを購入しました。
しかし、ブースター無しだと全くダメ、ブースター効かせてダイバシティーよりも若干良くなる程度。。。いかに八木アンテナ理論が凄いかを思い知らされました。
こうなったら、少し本腰を入れて自作することにしたのでした。
とはいえ、計算方法も知らないし、こうなったら実験するのみ!ということで何の根拠もないアンテナ作りを始めました。

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先の八木アンテナはVHFとUHFの受信用という紹介だったのですが、元々八木アンテナの理論は、受信する波長の半分より少し短い導波器を用いると指向性が高まるというものでしたので、
UHFに特化すれば、もっと短くできるのでは?という短絡的な発想の元になんの計算もせずに適当に作ってみることにしました。
写真は全長が30cmほど、一番長い反射器で約15cmです。
構造的に今までと違う点は「つ」の字だった輻射器を輪にしたことです。

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それでも、放送6チャンネルのうち5チャンネルはなんとか映りました。
写真は一番映りの悪かったRCC(中国放送)です。

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導波器(右端)の長さを1mmずつカットして、一番感度の良い長さを探しました。
これが一番感度の良かった長さです。

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ちなみにこの長さでのRCC。まだ砂嵐が多少出ますが、見られない映像ではありません。
室内での試験なので屋外ならもっと良い感度が得られそうです。

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導波器をもう一本追加。よってこのアンテナは4エレになります。
長さはよくわからないのですが、最初の八木アンテナと見比べて、反射器と一本目の導波器の端の延長線になるような長さにしました。
※何の根拠もない想像理論なので詳しくは専門家に聞いてください!

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さて、イレクター部材を中心部に固定。

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トレーラー後部に取り付けました。勿論走行時は支柱とアンテナは取り外します。
ドルフィンアンテナ方式(TML公認のアンテナ取り付け方法)で取り付けても良いのですが、強度的に不安なので普段は取り外せるようにしました。

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いよいよ屋外設置での視聴♪
まずは広島ホームテレビ。
少し色合いが薄めですが、砂っぽくなくてこれなら十分視聴できます。

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テレビ新広島
色合いもよく鮮明。

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NHK教育
こちらも鮮明です。

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ゴルフ中継をしていたNHK総合
鮮明度はここがピカイチでした。

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RCC中国放送
テレビ新広島と同じくらいでした。

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広島テレビ
6チャンネルのうち一番感度が悪かったのですが、今までのアンテナではかなり良いほう。
ちょっと砂っぽいですが、アンテナの向きの微調整でもっと良くなります。

キャンプレポにも書いていますが、ブースター無しでは少し山間に入っただけでも、映らないことがわかり、ブースターを取り付けましたので、 以下に補足します。

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マスプロ電工の家庭用ブースターを使用。AC100V電源なので、コンバータに接続し、感度調整ダイヤルがあるため、ダイネット下部に取り付けました。

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ちなみに、車載TVのダイバシティーアンテナのジャックから同軸への変換は市販品です。

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アンテナまでの同軸ケーブルはリアベッド下を通り、空気穴口(エントランス改造で排水チューブを通した部分)から床下に出しています。

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そのままリア床下に屋外用コンセントボックスを取り付けて、ここに導いています。

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蓋を開くと、アンテナジャックになっています。

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窓からいちいちケーブルを出したくないので、アンテナを使うときはここに挿します。

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アンテナ支柱を支えているのもイレクター部材です。超強力両面テープで固定しています。
走行中はアンテナを外すため、このようにしています。

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このアンテナとブースターで、かなり映りが良くなりましたので、このアンテナ寸法を公開します。
根拠のない実践寸法なので、何故この長さかは実験結果・・・としかお答えできません。たぶん、厳密に計算するとデタラメだと思います。
映れば良いってことで。。。ちなみに導波器の長さから考えてもUHF向きですから、地デジにも対応できると思います。