自作グレータンク設置

いつものごとくポリタンクで済ませようか、いろいろ試行錯誤しましたが、なかなかいいタンクがありませんでした。
そんな中、ひょんなことで思いついたことにより、一気に設置まで踏み切りました。

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そもそもの始まりは、この洗面台。
ウチはトイレは使いますが、この洗面台は使ったことがありません。

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理由はコチラ。
キッチンのドレンとは別で、なんと車軸の上に出ているのです。
キッチンの下にはいつも外置きのグレータンクを据えるんですが、洗面台は別になるし、この位置では受けようがないので、 使ったことがありませんでした。

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こちらがキッチン(シンク)のドレンホース。いつもこの下に外置きグレータンクを置いて使用しています。
・・・が、ちょっとした休憩でもいちいち置かねばならず、特に移動中のラーメン汁など、車載グレータンクが欲しいと思っていました。

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ポリタンクもいろいろ買ってみたんですが、大きさやサイズに納得いくものがなく、車内(床上)に設置すると溢れたときが大変で、前トレーラーでは 付けていましたが、溢れたことがあったりして、今のアンタレスでは躊躇していました。
ふと、寝ていたときの布団の中で夜中に思いついたのがこちらの図。
タンクにこだわらず、丈夫で多彩なサイズがあるコンテナボックスに蓋さえすれば使えるんではないか?ということです。

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早速試してみます。
写真のボックスは120H×508W×352Dのコンテナボックス。
この縁にスポンジゴムを貼り付けます。

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蓋をどうするか迷ったのですが、アクリルだとかなり高価になりますし、今回はサンパネ(エコパネという製品もある。スチロールの再利用製品でスチロールを薄いスチプラで挟んだ構造)を使用することにしました。

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表面を10本のビスで固定。

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裏側にはナットをかけて確実に留めています。

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ブログにも載せていた実験写真。水を半分入れていたのですが、なんと立てても水漏れ無しです!
走行中に跳ねた水が溢れないようにするつもりでしたので、これは期待出来そうです。

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サンパネを一旦外して(そりゃ水を捨てないといけませんしね)、コンテナ側面にホースニップルを取り付けます。
いつものごとく、自己流のハンダゴテでやわらかくしておいて、ネジ込むという邪道方式です。

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ただし、それでも若干の隙間が出来てしまうので、一旦外して、シールテープを巻きます。
シールテープは5〜6回程度巻いて、再びネジ込みます。

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大事な部分なので、実際に水を入れて漏れないか確認。
なんとか大丈夫のようです。

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再びサンパネで覆いますが、念のため全周に接着剤を塗布しました。
使用した接着剤は、スチロール系に対応したものを使用します。

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こうして、2つのグレータンクを作成。
左右で若干ホースニップルの位置が違いますが、それも計算済みのものです。
2つのタンクで約30L(外置きグレータンクと同等)の容量です。

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作業クリアランスを確保するためトレーラーをジャッキアップします。
元々付いている安定ジャッキでやると、力のかかり方がおかしくなるので、中央のフレームを持ち上げて、持ち上げた分を 安定ジャッキで締め付けて支えます。
※ウチのアンタレスは全フレーム構造ですがAフレームのみのトレーラーでは御注意ください。

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とりいそぎ、グレータンクを載せてみて、穴空きアングルで位置の寸法取り。
この位置なら、アングルを固定してもタンクだけ後から外してメンテできそうです。

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フレームに7mmの孔あけ作業。
強度的に不安が残りますが厚さ2mmのフレームなので大丈夫でしょう。

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・・・で、孔開けしてる道具はこちら。
会社で使っている電動ドライバーを借りてきて、これに合うドリル刃を買ってきてやってるんですが・・・。
いきなり7mmは、けっこう大変で、2穴開けたら電池が切れて自宅に戻って充電・・・という、なんとも効率の悪い作業になりました。

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さて、タンクを付ける前に排水ホースの処理をしておきます。

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洗面台のホースは、洗面台を倒した状態(使用状態)にすると、ホースに余裕ができるので、一旦床下に出せるだけ出しておきます。

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ホースジョイントに、排水ホースの内径に合うよう、絶縁テープを巻いて調整しておきます。

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排水ホースを延長し、元の位置に戻します。

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続いて、キッチン(シンク)のホースも延長。
こちらの排水はフレームの外側にあるので車軸付近にあるブレーキワイヤーの通る開口部からフレーム内側に導きます。
ブログで同じ車種のツクダニさんにヒントを戴きました。

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まずは、穴あきアングルをフレームに固定。
ボルト・ナットで締めた上、ゆるみ止めのため接着剤を染みこませています。

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2つのタンクを載せてみました。

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まずは、洗面台側のホースをタンクに接続。

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続いて、シンク側のホースも接続します。

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次に三つ又のホースジョイントを用意。

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2つのタンクから、ドレンを三つ又ジョイントで合わせます。
これにより、2つのタンクの連通管とドレン管の2つの役割を持つことになります。

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ホースが垂れないよう、アングルに留めていきます。

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ドレン管の先には、『引っかけ』を装着し、このように上に上げた状態で固定。
排水(元々の外置きタンクに移し替える時)の際は下に下ろします。
これにより、連通管、ドレン管の役割に加え、タンク満水時にはここから溢れる、つまり、オーバーフロー管の役目も兼ねます。
こうすることで、絶対に室内には排水が溢れてくることはありません。

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タンクの際に、コの字金具を取り付けて、タンクがズレるのを防止します。

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さらに、中央位置にアングルが広がるのを防ぐため、穴空きアングルで補強リブを入れました。

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ゴムバンドを用意、先の金具はバラで買い、自由な長さを作ります。

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上下のズレを防ぐため、タンクをゴムバンドで固定していきます。

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キッチン(シンク)の排水管はタイヤと干渉しないよう、U字金具でしっかりと固定しておきます。

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全てのタンクの位置ズレ防止金具、ゴムバンドを全て装着しました。
一応、これで完成です。
フレーム内部に収まっているので、真横からは全くわからないところがミソです。

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家から20Lの水を持ってきて、排水を試します。
まずはシンクのほう。延長したホースの径が一回り小さいため少し流れが悪いですが、まぁ問題ないでしょう。

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続いて洗面台。こちらの水を流すのはかれこれトレーラーを購入してすぐに試して以来くらいです。

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床下のグレータンク部。水漏れはないようです。

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従来の外置きグレータンクに排水。
フレームより上に設置しているので、今まで通り、外置きグレータンクは下に入ります。

あんまり満水状態で走りたくはないので、たぶんこまめに外置きのほうに移し替えるとは思いますが、旅先での休憩時や 昼食時にちょっとマグカップを濯いだり、手を洗うのに重宝しそうです。
いずれ、清水タンクも積載用のを作ろうと思います。