2003年12月からWISP400/4を牽き始め、2005年12月からはAntaresLuxe426、かれこれ丸14年経ちました。

近年の出動回数やキャンプレポートを見てもわかる通り、トレーラーで走られる道も行き先もだんだんパターン化してきていました。
トレーラーが嫌になったわけではありませんし、牽いて走る姿はとにかくカッコイイ!と今も思っています。

しかし、歳を重ねるごとにだんだん連結・離脱の手間が面倒になり、また車単体であればもっといろいろ観光にも行けるのに・・・という思いも強くなってきていました。
そこで今回、Antaresの6回目車検を受けるにあたり、次回の車検までに自走に乗り換えたいと思い始めました。

車種の選定とコンセプト

一昔前はキャブコンに憧れていました。それは現在のAntaresLuxe426を選んだ理由と同じで就寝定員を稼ぐためでした。
しかし、息子も別に暮らすようになり夫婦だけで出ることも多くなるであろう今後は、そんな理由も必要としなくなりました。

もうひとつは、普段は一般の車として使いたいこと。見た目が「いかにもキャンピングカーだ!」というキャブコン離れがきていたのかもしれません。
よって、車種はバンコン(ワゴン車に架装したもの)にすることにしました。

これに伴い、以下の条件で探すことにしました。

1.乗車定員は最低でも7名
2.トイレは絶対必要
3.キッチンは湯沸かし程度でいい
4.なるべく直立で利用できること。

あくまで我が家の使い勝手ですので、このコンセプトには賛否両論あると思います。
1については、私、カミさん、息子に加え、両方の両親を乗せて移動できることを条件にしています。
2についてはトレーラー慣れしてしまったこともありますが、トイレの無い場所での宿泊を可能にするためです。
3は近年のキャンプレポでもわかる通り、ほとんど車内で調理することはなく、外食が主になったためです。
4は最初にトレーラーに憧れた理由でもありますが、基本バンコンは室内高が低いので、なるべく高いものにしたいということです。

(株)キャンピングカー広島

Antaresの購入先でもありますが、車検の依頼のほか、何かとお世話になっているディーラーです。他ディーラーとは一線を引いたオリジナルな車を考えるので前々から興味がありました。
ディーラーが近いというのは何かのときに心強いですしね。
そんな中、同社の「プレイスCAP」という車に惹かれ始めました。

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日産のバンNV350(スーパーロングワイドボディ)のルーフを加工し室内高1790mmとした車で、最後尾にトイレにも使えるマルチルームを備えています。
もちろん同様の車も他ディーラーにも見受けられます。しかし、キャンピングカー広島は昔からクルマ作りに非常に真面目な会社であることに尊敬の念を抱いてもいましたし、ユーザーの要望に柔軟な対応もしている姿勢から、一目惚れしてしまいました。

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4人掛け横向きベンチシートに1名前向きシート。これで乗車定員も7名と一応理想を満たしてはいます。

が!しかし・・・
4人横向きって、ホントにフルで乗車したら長時間乗るには落ち着かんのじゃないのか。。。
私とカミさんの両親が並んで横向きに座って移動してるの想像すると見ているだけで疲れそうです。それに前向きシートに息子が座っててずっとスマホいじってたら・・・と思うと異質な空間に見えます。
細かいことを言うと、ベンチシートの奥に電子レンジが見えますが(プレイスでは標準装備)バッテリーを食うのは目に見えているので、まず私は使いません。
その他は私の理想なんですけどね。

(注)プレイスは『大人のバンコン』としてシートがワンタッチで簡単にベッド展開できるということに重点を置いた夫婦旅をターゲットとしている車で、元々フル乗車に重点を置いたものではありません。シート柄からもわかる通り気品のある余裕を持った旅車を意識、コンセプトは「エレガントなゆとり」です。

そんなこんな思いを抱いて、2017年12月2日、6回目の車検に行った際、初めて私の口からプレイスCAPの話を切り出しました。
カミさんは聞いてないよ〜とのことでしたが、たぶん近年の旅に対する思いは私と同じことを感じていたようで、さほど抵抗(?)はされませんでした。
プレイスは展示車も含め、もう完売してしまっているとのことで、この日はパンフレットだけもらって帰ることに。

あの横向きシートはどうにかならないか聞くと、「前向きシートにもできますよ」とのこと。
キャンピングカー広島では昔から「ワンオフ」という、いわばオーダーメイドにも対応しているので、少々割高にはなるけれども変更も利くとのことでした。

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完売してしまって、どっちにしろ一から作るというのであれば、少しでも理想に近いものにしてもらったほうが良いのではないだろうか。

今までトレーラーのDIYばかりしてきましたが、自分の使い方に合わないことがそもそもの発端ですし、トレーラーの場合、走行中は乗車不可ですから 荷物室扱いで素人の私がDIYしたところで、さほど問題はありませんでしたが、バンコンとなるとキャンピングカーの構造要件が関わってくるうえ、使う部材の材質等にも規制があるのでそう簡単にはいきません。

とはいえ全くのオリジナルというのも難なので同社の現行車に採用されているシートなどで、左図のようなものを考えてもらうことにしました。

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12月9日、再びキャンピングカー広島。あらかじめメールで送っていた上の図を元に、手書き図面を書き起こしてくださっていました。
※ピンボケ気味なのはわざとです。少しノウハウ的なものも書かれていましたので画像処理しています。
同社の「ピート」に採用されているセカンドシート、その後ろがプレシャスβに採用されている対座シート、マルチルームはプレイスの曲線を無くした感じで入口は折り戸に。
ギャレーは極力小さめとし、就寝時はシート部全てがフルフラットになります。ちなみに乗車定員は対座シートも4人掛けとなり9名となります。
冷蔵庫は無し、電子レンジとプレイスに元々あった4段引き出しも無くして、カセットトイレとFFヒーターを付けるということで、取りあえず方向性は決まりました。

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上のボカシを入れた写真ではわかりにくいと思うので私が勝手にCAD化した図面から。
キャンピングカー広島に考えていただいたこの基本図を元に摺り合わせていくことになります。

ただ、工場の加工(ルーフを加工しなければならない)が順番待ちなので、加工に取りかかれるのが最短で来年(2018年)9月とのことなので、か〜なり先の話となります。
当面は更新履歴にこのページは載せません。発見した人は勝手に見てくださいということで、主に製作にかけての私のメモ書き代わりに経過を綴っていくつもりです。
本格的に契約し、製作がスタートしたら更新履歴にも反映していこうと思います。




製作依頼に向けての勝手な検討その1(シンク)

キャンピングカーの構造要件(水道・炊事施設)


車体に固定されていること。
給水・排水タンクは各10L以上。
給水はポンプまたは自然落下給水(手動は不可)
炊事はカセットコンロでも良いが換気扇または窓が必要
設備は正対して使用でき、他の設備がないこと。
床面から上方に1600mm以上の空間を有すること。
流し台・コンロ・調理台を利用するスペースは0.5m2以上あること。
調理台のスペースは300mm×200mm以上あり、利用スペースとの間にコンロ・流し台を挟まないこと。

親父がキャンカー作ってた頃に比べたらかなり要件が細け〜な〜(愚痴)

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最初に提示されたシンクはこんな感じでした。
私としてはシンクはもうほとんど必要ないので、ギャレーに蓋してカセットコンロをその上で使えればいいかなと、軽く考えていたのですが、上記の構造要件があるのでそうはいかないのです。

まず、コンロは跳ね上げ式の台に置くようにして、窓を開ける代わりにハッチを開いて使うというもの。
トイレの折り戸と重なっているので、使ってたらトイレに入られんじゃないか!と思いますが、トイレに入るときには退けるにしても「こう使う」という証明ができないと構造要件を満たしたことにならないのだそうです。

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一度はシンクはシンプルでいいと言ったものの、構造要件により最低限度のものを付けないといけないのであれば、一応調理もする者としては「どうせお金出さないといけないんだったら普通に使えなければ意味がない」と思い、左図を提案。
上図のように調理スペースが縦長なんて使えないよ!それにいっそL型にしてギャレーを後ろにもってきたほうが外からも使えて便利では?とこんな形に。
我ながら名案だと自負していたのですが。。。

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キャンピングカー広島から思いっきりダメ出し食らいましたの巻。
まずコンロを置く位置。ここはルーフを嵩上げしたところではないので、元のNV350では高さがクリアできないとのこと。
NV350での室内高からすれば1620になるのですが、ルーフは曲線なので真ん中付近のみ1600確保でき、端では無理とのこと。
あと、調理スペースとギャレーも正対を条件とするならば横から見て後ろから400以上前でないと設置が困難とのこと。
それで最初の図では、あんなに前寄りな位置になってたのか。。。それにしても聞きしに勝る真面目っぷり。。。

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結局、最初の案に妥協する形でこんな形状にて再提案。
構造要件に調理台と利用スペースとの間にギャレーやコンロを挟んではいけないとありますが、その逆ならいいらしいのでこうしました。
これなら顔を洗うときなどは調理台を畳めるしいいかなと。
未練がましくL型が残っていますが、これにはこれにしたい訳があります。

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CAD図で勝手に立体化。
L型のハッチ側は上開きの蓋にしてもらい、下にタンク(20L×2)、その上は格子としてカゴやらを納めたいのです。
だいたいトレーラーでも慣れてくると、特に私のような横着者は、鍋やらガスコンロはカゴに入れておいて出し入れするほうが便利で、しかもこのような構造だと、タンクへのポンプの挿入がカゴを出すだけでできるので便利かなと。
まぁ、最終的にキャンピングカー広島がどう判断するかですけど(2017年内でのやりとりはここまで)

何か進展したら、また綴り足していきます。

製作依頼に向けての勝手な検討その2(トイレと押し入れ)

トレーラーを牽くときは乗車できないのであまり感じないことですが、こういうバンコンで移動する際、最も大きな荷物として布団があります。
寝具も寝袋派と布団派に分かれるでしょうが、我が家は断然布団派なのです。下はマットの上に毛布かシーツを敷くので敷き布団までは積みません。
よって掛け布団と枕(+毛布類)が主な寝具となりますが、これをどこに積んでおくか?なのです。

夫婦二人旅ではなら適当に座席の上で良いでしょう。大勢乗るときは寝具類は降ろしておけば何の問題もないじゃないか。と思いますよね。。。
が!しかし・・・
横着な我が家としては積みっぱなしにしたいのです(賃貸に住んでいるので家が狭いというのもある)
それにフラッとどこかに遊びに出ても布団積んできてない・・・という理由で泊まれなくなることを避けたいのです。

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最初にキャンピングカー広島に提案した図。
トイレはどうせ座って使う(男も座ればいい)のでその分天井高を低くして上に出来た空間を収納にするというもの。
収納の幅としては最初の平面図でトイレ幅で、対座シートの上に延びるかんじ。
キャンピングカー広島も技術的には可能とのこと。

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上を思いついた理由はもう一つあり、元のプレイスCAPの写真を借用すると、元々「ウォークインクローゼットとしても使えるマルチルーム」という設定なので上が開いているのです。
トイレとして使用するには密閉されてないと「臭〜い!」ことになるので、塞いでほしいのですが、天井の嵩上げ部と壁との形状が歪なので製作が難しいのかなと。(もちろんキャンピングカー広島の技術力なら頼めば朝飯前でしょうが)
それで前図のように上に蓋してしまえば、作るほうも楽なのかなと(私が勝手に思うだけですが)。

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それを踏まえて12月23日のブログはこのための実験でした。
ブログ内でも書いてますけど、座ってする分には高さ1400mmでも問題ナシ、ただ、用を足した後ズボンを履くのがけっこうキツイです。
身体を「くの字」に曲げてジーパンを履くのはかなり大変です。まぁ、昼間使うことは滅多になく、たいてい宿泊時は寝間着ですから、さほど問題では無さそうですけどね。

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実際、どのくらいの収納空間ができるのか、CAD化してみました。
車の詳細寸法や嵩上げ部分の寸法がわからないので、日産自動車の参考イラストなどから割り出した予測寸法です。
これでいくと有効活用できる空間としては断面で360mm×360mmしかとれません。
窓も傾斜しているので、どうしても床から1400mmではおそらくこの幅が限界かと。

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長手方向にはこれまた予測値で1450mmほど。オーバーヘッド収納の位置は写真判定なので、まぁ1300〜1400mmくらいかな。
掛け布団は丸めればなんとかこの空間に2人分くらいは収まることがわかりました。
もちろん、走行中に手前側に落ちてこないようにバンド等が必要になります。

最初この絵を提案したとき、トイレの換気扇をどうするか?という問題が発生しました。
キャンピングカー広島の過去の車でヒーターの排熱を床下へ出したことがあるらしく、この構造だと換気扇は床下向きになりそうです。