腐食部修理

フロント改造で作った折りたたみテーブルが外れかけているとのことで、単なる木ねじの緩みだと思っていたのですが。。。

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壁がところどころ浮いてる感じがしたので、そっと指で押してみるとフワフワした感じ(嫌な予感)

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よく見るとブラインドを留めてあるネジから茶色い液が垂れた跡が(益々嫌な予感)

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思い切って壁紙を剥がしてみたら、ガチョーン(古)な状態です。
一部を剥がしてみるつもりがズルズルになってまして、結局一気に剥がれたの図です。

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窓枠下あたりは所々枠そのものも腐っている状態です。
その下の枠は完全に腐っていて、簡単に取れてしまいました(笑・・・エン)

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障子か襖のような格子状の構造で、外側がアルミ、内側が薄いベニヤ、その間に発泡スチロールが入ったサンドウィッチ構造です。
発泡スチロールはわりと隙間が空いており、スカスカな状態(接着はされているが雑な感じ)でした。

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検証を進めるうちに、窓の周囲から浸水したもので、天井付近からのものではないことが判りました。

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とりあえず、ブヨブヨになったベニヤと腐ってしまっている枠を除去。

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窓左下部分の留めてある部分ははかろうじて残っている感じなので、ここはなんとかこのまま利用したいと思います。

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下にいくにつれ、まだ腐食が進んでいないベニヤもありますが、一気に全部剥がすと全体の強度に影響しますので、修理しながら考えることにしました。

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防腐材を用意。

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全体にハケ塗りします。
水性の臭みの少ないものを使いましたが、それでも乾く間は結構強烈な匂いが立ちこめました。

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部屋にいると臭いので、乾く間に外の修理にかかります。

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シリコンシーラント(クリア)を用意。

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窓上中央付近、このあたりが一番怪しい。

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以前にも書きましたが、シリコンを指でなぞるときは、中性洗剤を指先に付けると良いです。

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さて、30mm×19mmの角材を歪な形にカットします。

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これを窓下の枠にあてがい、スミ金で既設枠と強固に固定します。
歪な形にカットしていたのは、腐食部分をむしり取った枠の形に合わせたためです。

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さて、薄い鉄板が2枚。腐ったベニヤと一緒に出てきたものですが、ブラインドのネジを固定するため、あらかじめベニヤ板の裏側に仕込まれていたものです。

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ボンドで元の位置に固定しておきました。

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次に窓下あたりに木工ボンドを塗布。途中で撮影したものですが、実際には縦方向にも塗り、格子状に塗りました。

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新しい2mm厚のベニヤを貼ります。
そのままだと浮いてしまうので、枠へビス留めし、枠のないところは角材で押さえ、さらに突っ張りで押さえています。
一点を押さえるとかえって歪んで他が浮いてしまいますので、このように角材を当てたほうが均一に押さえられます。

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反対側も同様に押さえます。
あまり長時間突っ張るとかえって良くないので3時間ほどしてボンドが硬化してきたら突っ張りは外します。

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既設ベニヤは中途半端に残すと新しいベニヤが貼りにくいので、先に貼ったベニヤが固定されてから周囲の影響しているところを順次剥がしていくことにしました。

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こちらもベニヤを貼ったところ。ちなみに貼っているベニヤはラワン材です。

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2mmのベニヤですと、カッターナイフで切れますので、その分複雑な形状に切り出せます。

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前側にも貼り終えました。

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さて、フロント改造で作っていた棚も一旦分解します。

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腐食がここにも及んでいたので、この際手をつけることにしたのです。

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多少の隙間が出来ていますが、気にしない気にしない(後でパテ処理します)

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さて、つぎはぎだらけのベニヤでは強度が不安ですので、軽くて加工しやすい桐集成材を用意しました。

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これを室内の形に合わせてカット、ここにハメ込みます。
最初は少し大きめ(1〜2mm)にカットし、カッターナイフで削りながら微調整します。
加工しやすい桐集成材だからできることです。

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後ろ側(ワードローブ壁)まで一枚物(集成材だけど)になります。

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寸法が整ったら一旦外してサンドペーパーで角を丸くします。

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続いて得意のニス塗り(メープル色)2回塗りです。
もちろん、#1000のサンドペーパーと化学雑巾で磨いて表面をツルツルに仕上げておきます。

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さて次は、内装用のパテを用意。

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ベニヤ板の隙間を埋めて平らにするのですが、硬化すると収縮してしまいますので、少し盛る感じにして 後から削るつもりでやるのがコツです。

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パテが硬化しましたら、サンドペーパーで平らにしていきます。
このときも指先でペーパーを押さえるのではなく、角材の切れ端等に巻き付けて、平らな面で仕上げるほうが良いです。

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先ほど作った桐集成材を貼り付けます。あらかじめビス用の孔をあけておき、木工ボンドとビスで固定します。
ここは大事な部分なのでボンドは垂れるくらいタップリ塗っています。

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先端の切り欠きは、ここにカーテンフックがあったためです。
付け替えることも考えましたが、短くできそうにないのでこうしました。

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いよいよ壁紙を貼ります。
AntaresLuxeの壁紙はほんのり薄ピンクなのですが、ホームセンターに同じ物があるわけもないので、似た感じの薄い桜色のを選びました。
やはり、既設のベニヤと若干厚さが違うので境界部分がシワになっていますが、このあたりはガマンです。

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変わってフロントのほう、壁紙も慣れてくると綺麗に貼れるようになります。

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さて、棚板の背面に板が付くので背面板厚の14mmでカットします。(切り口はニス塗りします)

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棚板を元通り組み立て。

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棚板の背面は頑丈になったので、小さなスミ金で支えることにしました。

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取付状況。白色にしたのは折りたたみテーブルの足の色に合わせたためです。

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ブラインドを元の位置に固定。あらかじめ鉄板を忍ばせましたのでバッチリです。

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折りたたみテーブルを再取付しました。今度は壁ではなく板に取り付けるので安心です。

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一番前の固定テーブルまで全て再取付。

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見た目の頑丈さもプラスされました。

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そして完成。壁の下あたりが濃い色になったので落ち着いた感じになりました。

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シワのよっていた壁紙も棚板やブラインドがついたおかげで目立たなくなりました。

一時はどうなることかと思いましたが無事修理でき、理想以上の仕上がりになったので満足です。