カミさんが「トレーラーで寝ると腰が痛い」というのは前々からでしたが、最近自分も寝ると熟睡できなくなってきたので、思い切って(?)畳化してみることにしました。
トレーラーのDIYをするのは、かれこれ2014年2月のDVD以来です。
先日のブログにもさわりを書きましたが、久々の大物改造となるので、少し慎重になっています。
こちらはフロントのベッド部分を図面化したものです。
黄色が市販のシステム畳の大きさ、紫色はベース、緑は畳を囲む部材を示します。
ホームセンターで畳や部材の寸法をあらかじめチェックし、それらを元に無駄がないよう設計します。
とりあえず形が決まったので、ベース部分を作っていくことにしました。
4mm厚のラワン材をベッド枠に固定していきます。
周囲が空いているのは、ここは収納になっているため、今まで通り開くように作るためです。
奥側(トレーラー前側)壁に受台用の木材を固定。
奥側にもラワン材を固定します。
蝶板を避けて、かつ少し間を空けています。
開き具合を確認。ここまでは計算通りです。
実際に部材とシステム畳を置いて検証していきます。
一番奥側は桐集成材の12mm厚の幅90mmの部材を置き、その手前に畳を配置します。
こうすることで、集成材が固定されても畳との境界が蝶板の位置になるので干渉しないのです。
システム畳は820mm×820mmなので、半分に切断すると410mm、つまりフロントには畳3枚分で作ります。
集成材の部材で丸面取されたもの(12mm×12mm)を使う予定です。
使うのは手前のココ。12mm厚で幅30mmの集成材と組み合わせると、上がり框(かまち)のようになります。
今回12mmにこだわっているのはシステム畳の厚みが12mmだからです。
とりあえず今回はここまで。23日(祭日)に続きをするつもりです。
おまけ。
来週末に出る予定にしていますが、たぶん完成が間に合わないので、今の上にそのままマットを載せるつもりです。
よって、室内に立てて作業してるんですが、狭いのなんの(笑)
12mm×12mmの丸面取部材と12mm×30mmの部材を木工ボンドで貼り合わせます。
ズレないよう、ビニルテープでしっかりと貼り合わせて固定。
先端部は加工しています。これは、丸面取の部材が合わさる部分。綺麗に仕上げるため45゜にカットしています。
次はちょっと歪な部材を作成し、そこに隅金を同じ感じで固定。三つ作っています。
車体左側面の受台です。開ける部分ではなく固定部分の部材です。
上からの角度で撮影。
今まではマットで隠されて誤魔化していましたが、畳にするとコードが目立つのでモールでボロ隠し。
ラワン材もモール部分を切り欠いて合うように加工しています。
開ける部分以外の周囲部分を固定していきます。
先ほどのモール部分。少しは見栄えが良くなったかな。
その上に配置する部材を再び木工ボンドで貼り合わせます。
使っているのは12×12mmの角材と12mm×30mmの角材。
厚みがあると切り欠き部分が綺麗に仕上がらないのでこんな方法でやっています。
さて、次は畳の加工。システム畳を半分に切断します。
縁の加工には畳補修用のテープを使用します。
あらかじめ両面テープが付いているので、表側の端に貼り付けます。
裏返して残り部分を固定。今はこれで良いのですが経験上このテープの接着力は低下するので、暇をみて縫合するつもりです。
取りあえず二分した畳が完成。
ここで畳の枠を固定していきます。
畳の枠は開くほうに付きます。
裏から木ネジで固定していきます。
裏から・・・というのは、実は表面にビスの頭が見えると汚くなるので、裏から固定しているのです。
先にベースとしてラワン材を貼ったのはこのためで、畳を囲む無垢素材という感じを出したかったため、このような工法にしました。
ちなみに開ける部分以外(つまり外枠にあたる部分)は固定していません。
最後に得意のニス仕上げをするつもりだからです。
木材の蝶板付近は少し工夫しています。
丸面取の部材を有効利用して干渉しないようにしています。
別角度から。こうすることで左側が持ち上がっても、丸面取部材があるので干渉しないのです。
手前になる上がり框(かまち)部分を固定。
ここも30mm部材にしか固定できないと最初の検討で判っていたので、丸面取部材をあらかじめ接着していたのです。
システム畳を入れてみました。サイズもピッタリで、バッチリです。
ただ、まぁ市販のですから多少畳の色に差は有りますが・・。まぁ、畳は買い換えも可なのでヨシとします。
上がり框(かまち)風の装飾になることで、グッと端が引き立ちます。
ホラ、なんか小上がりの座敷みたいになったでしょ。
丸面取角材と12mm×60mm+12mm×90mmの角材を貼り合わせます。
面取のほうは45度カット処理もしています。
残りの右端用の部材となります。
固着してから端に設置。これまで同様固定は裏側からしています。
角の処理・・・う〜ん。まぁまぁかな。
変わってこちらは私が寝ているリアの下段です。
年末のブログでも書いていましたが、少し拡張を考えています。
しかし、その改造をするにはまず、巻き取り網戸を分解しなければなりません。
右側の支柱を外します。
この端の部分に留めネジがあるからです。
ベッド脇の板を取り外します。
板の端55mmをカットします。
カットした板を元の場所に再固定。
網戸の支柱を元に戻します。
さて、ベッド脇(センターダイネットとの境)にある飾り柱の幅一杯に拡張するつもりです。
反対側の影響も採寸しましたが、床の鉄板(エントランスステップの補強)の端までちょうど同じ寸法でした。
板を仮にその位置に立てて、検証していきます。
問題は左端。少し板が右に寄るので、網戸との隙間が中途半端に空いています。
元々リア下段は以前のDIYで高さを下げたのですが、今回畳化するとマット使用よりもっと下がるため、板の高さも低くすることにしました。
よって、水平にカットしたところです。
LEDの足元ライトが分離されてしまったので、付ける場所を変えなくてはなりません。
カットした切れ端を組み合わせて、左端をクランクに処理することにしました。
先に木ビスで組んでいきますが、LEDライトもここに固定することにしました。
仮組状態。ちょうど網戸との隙間にLEDライトがあります。
目立たないのでちょうど良いかもしれません。
天板の受けや、隅金を取り付けて、本組する前にあらかじめ処理していきます。
付けてしまってからだと工具が入らなくなる箇所が出てくるためです。
脇板の再取り付け状況。
ベッドの板バネ(というのか知らないけど)の上にベニヤを貼る予定なので、板に付けた受もその高さに合わせています。
ラワン材を切り出して一枚目を設置。まだ裏側を処理するので固定はしません。
左端が中途半端な窪みになるのでここは加工板で覆います。
板のハメ込み状況。
一枚目の畳を入れてみます。
ベッド幅が73cmになったのと、手前の板が低くなったのでかなり広くなった感じがします。
奥までラワン材を設置。
まだ固定はしていません。
ベッドの板バネとの隙間は12mmでしたので30mm×12mmの角材を間に入れます。
仮止め用に多用途両面テープを貼ります。
等間隔に固定します。
板バネは長年私が寝ていたので真ん中あたりが少し下がっています。
干渉材として床のタイルカーペットを切り取ったものを挟むことにしました。
捨てる切れ端の再利用。。。
ラワン材を木ねじで留めていきます。
角材はベッドの板バネに固定しているわけではなく、あくまでラワン材との接合のみです。
ラワン材が一体となるので、これだけでもうガタツキはありません。
飾り柱部分が半端になるので加工材をはめ込みます。
奥まで畳を入れて、完成〜(?)
・・・にしないのが私です。
一旦、畳と加工板を外します。
フロントもベッド周囲の固定していない枠を外します。
得意のニス塗り。
壁際の部材はニス塗りするときに壁紙にニスが付着しそうなので、まだ固定していなかったのです。
可動枠(収納を開くとに持ち上がる部分)もニス塗りしていきます。
ニス塗りするのは貼り合わせた加工材を誤魔化すためでもあります。
リアのベッド枠をカットした切り口にも塗っていきます。
塗る前に目の細かいサンドペーパーで平らに磨いています。
ニス塗り3回目。随分光沢が出てきました。
乾いたらいつもの方法で仕上げます。
#600番のサンドペーパーと化学ぞうきんです。
ハケ塗りでガサガサする表面を軽く削るようにペーパーがけします。
そして粉を拭き取りながら磨いていきます。
この作業を2回ほど繰り返します。
表面がピカピカになり、化学ぞうきんの黄色が板の表面に映りこんでいるのがわかりますか?
室内の固定している側も同様に磨き込みます。
壁際の部材に木工ボンドを塗布します。
これを裏側から木ねじで固定します。
さて、リアを拡張する際、ラダーに影響のない幅で・・・と書いていましたが、結局8cmも拡張してしまったので、ラダーを少し加工します。
足のゴムを取り外します。
ベッド脇板をカットした切れ端で、少しかさ上げします。
ここにもニスを塗って誤魔化します(笑)
いよいよ完成。ラダーがあっても前より開口が広いので入りやすくなりました。
エントランス側から。えぇ感じ。
通常はこのようにカーテンをしているのでわからないんですけどね。
前と大きく違うのは座面がフワフワしないのと、マット時よりもヘッドクリアランスが大きいので簡単に奥に入れることです。
こちらはフロント側。
ニス塗りすることで重厚感が出ます。(びっくりするくらい軽いんですけど)
前に作った壁際テーブルやちゃぶ台はメープル色でしたが、今回は少し濃いめのチーク色にしています。
下になるほうが暗めだと引き締まって見えるでしょ。
僅か一週間で再検討。
実はフロントの窓際に折りたたみテーブルを付けているんですが、息子が小さい頃はここに足を降ろして座っていました。
・・・が、大人では窮屈なので、デッドスペースになっているのです。
よって、ここもフラットにしてしまおうという追加DIYです。
木製棚受を用意しました。結構丈夫なものです。
これをフロントベッド下枠に取り付けます。
ベッド枠は薄ベニヤと木枠で作られているので、枠の骨部分にボルトナットを貫通させて固定します。
受用の桁を作ります。前回と同じく端部を丸面取り部材を接着します。
さて、新しい座面は取り外せるように(下を収納として使いたいため)したいのですが、前回のDIYで畳やら部材が中途半端に残っているので再利用しようと思います。
しかし、長さや幅が違うのでここの組み合わせを考えるだけで半日かかってしまいました。
座面の組み立て状況。
ラワン材を繋ぐ部分は裏から60mm×12mmの仕上げ材で補強しています。
それと桁を組み合わせてみて、ズレ防止の突起を付けてみました。
形が決まったらニス塗りです。
3回塗った状態。これで乾いたら前回同様磨きます。
受用の桁を固定。
収納蓋を閉めるとこんな感じになります。
ニスを上部に塗っていないのは、ここは座面との当たりになるからです。
夏に車内温度が上がると、ニスを塗ったところが柔らかくなり、当たり面がくっついてしまうからです。
座面のほうにも畳を入れ、こちらも完成。
ズレ防止の突起はこういう意味です。
畳を全て入れてみました。完璧!
収納も問題なく開きます。
新しく出来た空間は、掛け布団や毛布を収納できます。
おかげでこんなに広く使えます。
・・・が、先週のブログに書いていたとおり、当面はこうなるでしょう(笑)
センターベッドもきっと手をつけると思いますが、長くなるのでそのときは別枠でレポします。
あ、ちなみにリアベッドは後に座を改良しました。
リアベッド座改良