2018年12月に初年度登録となり、2022年12月までこのレイアウトでした。
車自体は同じですが、トイレとキッチン以外が大改造になり、再登録となったため旧版として掲載しています。
私個人と家族の旅行スタイル・都合に合わせた仕様ですので、魅力を感じる人は少なかろうと思います。
ゆったりワイドボディにコンパクトカー並の細かい装備と豊富な展開バリエーションを備えた構造となっています。
車輌外観。CAP(FRP製嵩上げルーフ)なので、ぼってりしたイメージですが、スーパーロングなので割と長さがあります。
ルーフの後方にはソーラーがありサブバッテリーはこれで充電します。
通常状態(基本形態ともいう)。
セカンドシートは3人掛け、サードシートは横向き対面式、その後ろがトイレとキッチンになっています。
セカンドシートの右側にはテーブルが付いています。
テーブルは前面の板に引っかけてあり、支柱で支えていますが、支柱はなくてもノートパソコン程度の重さには耐えられます。
ちなみに、支柱はトレッキングポール(登山に使われる杖)で長さ調整できるのと、テーブル側にもポールの持ち手が収まる受けが付いています。
こちらはサードシート。右のシートのベルトが隠れていますが、全席シートベルトが付いています。
よって、この車は前から2名、3名、4名の計9人乗りです。
テーブルを外した状態。
けっこう狭いので乗車走行の際はこのほうが楽かもしれません。
サードシートの背もたれマットを間にはめ込むことでベッドになります。
ただ、これだけだと170cm×110cmほどしかありません。
セカンドシートのベッド化は少し面倒です(※もともと多少面倒でも良いということで製作依頼しています)。
まず座面を起こし、中にある二つ折りの板を取り出します。
この板をセカンドシートの前に開いて架台にします。
次にFFヒーターの吹き出し口の扉状の板を斜めに開きます。
セカンドシートもリクライニングさせてフラットにします。
スライドドア側にシートをスライドさせ、窓際にあったマットをはめ込みます。
これで170cm×230cmの登録上3名就寝可能なベッドとなります。
二人で使う分には十分すぎる広さです。
ちなみにサードシートの背もたれには窪みがあり、テーブルの支柱を固定することができます。
こうすることで座卓スタイルとしても使えます。
サードシートは背もたれをはめるか元に戻すだけなので、ここだけ通常にもできます。
展開が楽なので実際の旅ではこのスタイルが増えそうな気がします。
スライドドアからは出入りし辛いですが、後ろのハッチ側からでも出入りできます。
さて、セカンドシートの座と背もたれは逆にも出来るので後ろ向きにもなります。
このとき、テーブルの足は一つ前の固定孔に移動させます。
セカンドシートで使っていたテーブルをこのテーブルに接続することで7名でテーブルが囲めます。
キッチンは左後ろにありますが、あまり調理しなくなったので必要最小限としています。
・・・ですが、以前のトレーラーAntaresより広くなっています。
折りたたみテーブルを展開するとさらに広くなります。
ただし、この状態だと後ろからの出入りができなくなるのと、トイレのドアが開きません。
シンク下の扉を開くとカセットコンロが収納されています。
構造要件上はこの折りたたみテーブルでの使用(要件上はハッチを開いて換気する)です。
ちなみに、コンロは裏側からネジで固定できます。
こうすると、テーブルを畳んでも外れません。
ずっと付けているのも邪魔ですが、トイレのドアを開けたりするときは重宝しそうです。
調理台は蓋になっていて、後ろ側に開くことができます。
冷蔵庫が入っています。
冷凍・冷蔵兼用形で14Lあります。
ポータブルなので取り出すこともできます。
取り出すと下にはタンク収納部が見え、ここから手を入れてホース等の出し入れ操作ができます。
ハッチ側から見た状態。清水タンク及びグレータンクはこちらから出し入れします。
ギリギリまで広くしてもらっているので現在は10Lですが、もう少し大きいタンクも入ります。
左側にあるケーブルは外部電源接続用のものです。
外部電源の取り入れは車体右後部に差し込み口があり、ここに先ほどのケーブルを接続して使います。
車内のコンセントは通常インバータ(350W)を使いますが、これを接続するとコンセントは外部電源に切り替わります。
今回、エンジンをかけているときはメイン+サブ両方充電され、ソーラーでもサブの充電をしているので、外部電源によるチャージャーは付けませんでした。
ちなみに制御機器類は進行方向右側のサードシート下部にあります。
左側のは元々付いていたベース車のリアヒーターです。
進行方向左側サードシートの後ろ側(キッチンとの境)に、先ほどのインバータによるAC100Vのコンセントがあります。
左下はカバーを取るとシガーソケットになっていて、右側はUSBコンセントになっています。
携帯電話など、最近USB機器が増えてきているので今回付けていただきました。
FFヒーター(ガソリン式ベバストヒーター)のスイッチはセカンドシートの台座にあります。
左側がFFヒーターのスイッチで、右側は車のリアヒーターです。
ちなみに左側のサードシート下部は丸々収納空間になっています。
エントランスのスライドドア上にスイッチ類が集合しています。
スイッチは照光式で常夜灯も兼ねています。
バッテリーメーターと各機器の元スイッチ、右上の黒いスイッチはAC100Vインバータのスイッチです。
右下のロッカースイッチは室内照明に連動しています。
上のスイッチ類の下にあるエントランスライトです。
右側のは白色LEDのもの、左側は元々車に付いていたドアに連動するライトです。
室内LEDはサブバッテリー、元の車に付いていたものはメインバッテリーになっています。
集合スイッチ部は扉になっていて、裏側にヒューズボックスがあります。
室内照明の点灯状況。全てLEDです。
車体右側後方のトイレ。
密閉性と走行時のガタツキ防止のため、折り戸のサッシになっています。
ここだけ茶色一色になってしまうので、平らな部分に木目シートを貼ろうかと思っていましたが、実際にはさほど違和感がありません。
トイレルーム内。
窓は製作段階では真っ黒のシートが全面に貼られていましたが、丸く切り取って磨りガラス状のシートになり、感じの良い明かり取りになっています。
その左のボックス状のものは収納ではなく、サードシート側から手を入れて窓を開けるため、こちら側は塞がれています。
下のボックスはタイヤハウスですが、上に物が置けるようトレー状になっています。
製作スナップ写真のトイレ
トイレの照明スイッチは天井にあります。
ここだけ間接照明になっていて、夜など点けっぱなしでもギラギラしないようにしています。
ここには独立した換気扇があります。
運転席の上にも収納があります。中に入っているのはサードシートのベッド時に使う背もたれのひとつです。
車体両側上部にもオーバーヘッド収納がありますが、PLACE-CAPの嵩上げで若干位置が上がっているため邪魔になりません。
収納を開いたところ。奥行きは上が深くて下が浅そうに見えますが、CAP嵩上げ部と元の車体では段になっているので、これでも下のほうが奥行きがあります。
こちらは進行方向右側のサードシートの上あたり。
ここの収納だけ、形状が異なります。
ここだけ下に向かって開きます。
走行時に枕や掛け布団など寝具を収めるためのものです。
ここは開いたままで使うことを想定しているので、数cmの縁とルーフ側にバックルベルトで固定することで落下防止にもなっています。
開いた状態で下面は真っ平らになるので、座っていても違和感がありません。
十分な高さもあるので邪魔にもなりません。
最後に運転席。
元々がバンなのでこんなものでしょう。
プレミアム仕様にしているので情報パネルはカラー液晶、オートエアコンになっています。
スッキリした運転席ですが、オートブレーキシステム、雪道対応モードも装備されています。
工事日誌(CampingCar-DIY)の2019年7月非DIYにも掲載していますが、再びショップ依頼にて補助的二段ベッド仕様になったので紹介します。
見た目はあまり変わっていませんが、窓のところにマットがある感じです。
使わないときは邪魔になるので2枚重ねて窓部分に留められるようにしていただきました。
サードシートは通常は人を乗せて走ることはないですし、元々窓が多い車なのでさほど違和感はありません。
ベッド化するにはまず支えとなるステンレスパイプを使います。
パイプは通常、トイレの壁に立てて収納されています。
ちゃんと倒れないよう、上下にこのようなホルダーが付いています。
元々のサードシートのヘッドレスト部が背面板とともに作り替えられパイプ受けが設置されているので、そこにパイプを渡して3本設置します。
マットを載せたら裏側に付いているホックボタンでパイプに固定します。
ちなみにマットの裏側には板が入っています。
こうしてベッドが完成。
一見、頼りなさそうな構造ですが、ステンレスパイプ3本と両端の受台部分が補強されているため、私(86kg)が乗ってもビクともしません。
だいたい100kgくらいまでなら大丈夫とのこと、下の空間にも余計な柱がないので広く使えそうです。
工事日誌(CampingCar-DIY)の2019年12月非DIYにも掲載していますが、再びショップ依頼にて開閉窓を付けたので紹介します。
元の窓ガラスを外し、FRPで覆った後にトレーラーのような窓が付きました。
FRPは黒色で前側(スライドドア)の窓もスモークが入っているので全く違和感がありません。
スライドドアを全開してもギリギリ影響しない位置になっています。
窓はトレーラーと同じ上方向に開くタイプですが、窓を開いたままスライドドアも開くことができます。
窓の大半を覆ってしまったため若干暗めに見えますが、実際はそこまで暗くはありません。
上から網ロールを降ろすこともできます。
窓を開いた状態。
構造要件上、カセットコンロを使うときはハッチを開くことになっていますが、実際にはこのままで湯を沸かすことも多いため、
換気を考えたら重宝しそうです。
ちなみにブラインドもあるので完全に閉じることもできます。
この位置のカーテンが要らなくなったのでカーテンレールを外した代わりに幅板が付きました。
フック等を付けるのもいいかもしれません。
上の写真では暗めでしたが、実際にはこんな感じでリアのカーテンを閉めていてもかなり明るいです。